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桜を見る会

安倍首相主催の「桜を見る会」に首相の後援会関係者が多数招待され、「公費の私物化」と批判されています。

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奇跡の新宿御苑=永山悦子

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新宿御苑のイギリス風景式庭園。天気がいまひとつの平日にもかかわらず、多くの外国人観光客らが訪れていた=東京都新宿区で2019年11月27日、永山悦子撮影
新宿御苑のイギリス風景式庭園。天気がいまひとつの平日にもかかわらず、多くの外国人観光客らが訪れていた=東京都新宿区で2019年11月27日、永山悦子撮影

 晩秋の新宿御苑を歩いた。案内してくれたのは、元環境庁新宿御苑管理事務所長の上野攻(おさむ)さん(77)。ここは首相主催の「桜を見る会」の会場だが、最近の報道は、だれが来ただの、どんな食べ物や酒が出ただのが中心。だから、新宿御苑の本来の楽しみ方を知りたくなった。

 新宿御苑の歴史は古い。1590年に関東へ領地を移された徳川家康が、後に現在の長野県伊那市周辺を治めた内藤家に、江戸の屋敷地として約21万坪を与えたのが始まり。なんと400年以上も前の話。上野さんの著書「新宿御苑 誕生までの三二〇年とその後」(文芸社)によると、この広大な緑地が今まで残ったのには、いくつもポイントがあったそう。

 (1)幕府へ土地を返すよう再三求められた内藤家が維持にこだわった(2)明治時代と戦後、農業試験場などになり開墾される可能性があったが、皇室(明治)や国(戦後)に持ち主が変わった(3)明治後期に荒廃したとき、農商務省の役人の福羽逸人(ふくばいつんど)が政府を説得して大改造した(4)戦後、連合国軍総司令部(GHQ)のアドバイスのもと国立公園に準じる「国民公園」になった――などだ。

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