10月に行われた「NHK新人落語大賞」で優勝し、東西の若手落語家のトップに立った。芸歴10年目ながら実力派の新人として注目されていた存在。コンテストでは不利と言われるトップ出番をものともせず、審査員5人中4人から満点の評価を得ての優勝に、「入門した時からこれだけは取りたいと思っていた」と喜ぶ。
勝負ネタに選んだのは、修業中から手がけていた自信の一席「ふぐ鍋」。「河豚(ふぐ)は食いたし命は惜しし」と言われた昔。おいしそうに煮えたフグ鍋を前に、家のあるじが客人に毒味をさせようとするが――。あらかじめ噺(はなし)をなるべく刈り込み、制限時間にかなり余裕を持たせて本番に臨んだという華紋。いよいよフグを食べるという直前、あるじと客人が往生際悪く「最初の一口」を押しつけ合うさまをたっぷりした間で演じると、その仕草や表情一つ一つに会場が沸いた。
今年6月の「上方落語若手噺家グランプリ」では、「阿弥陀池」をトップスピードに乗せて完璧に演じたもの…
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