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社説

五輪からロシア除外へ 薬物頼りの体質と決別を

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 東京五輪・パラリンピックからロシア選手団が除外される可能性が強まっている。

     世界反ドーピング機関(WADA)は、ロシアから提出された検査データに多数の改ざんがあったと判断した。このため、主要国際大会において、今後4年間はロシアの出場を停止させる処分案を発表した。

     処分が決まれば、2022年北京冬季五輪・パラリンピックにもロシア選手団は出場できず、国際大会開催や招致、国旗使用も禁じられる。

     ロシアの薬物疑惑は14年、ドイツ公共放送がロシア陸上界の組織的不正を報じて明るみに出た。WADAはその後、ロシア反ドーピング機関を資格停止にし、国ぐるみの不正と断定した。

     16年リオデジャネイロ五輪にはロシア選手団として参加したものの、ドーピングが疑われる100人以上が排除され、パラリンピックは全員が出場停止となった。18年平昌冬季大会では五輪、パラリンピックとも、潔白が証明された選手に限り「個人資格」での出場が許された。

     来年の東京大会までには処分が解け、ロシア選手団が復帰するとみられていた。しかし、WADAがロシアの機関に対し、所有する全データを提出させたところ、次々と改ざん箇所が見つかった。

     禁止薬物の使用はスポーツの公正さを踏みにじり、選手の肉体と精神を荒廃させる。WADAからの度重なる注意や処分にもロシア側に改善の兆しがなく、さらにデータの不正まで犯していたのは深刻だ。

     最終的には東京大会も個人資格での参加のみ容認されるとみられる。だが、米国反ドーピング機関からは「ロシア選手全員を排除すべきだ」との意見が上がっている。潔白を本当に証明できるのかという疑義だ。

     国際オリンピック委員会は昨年1月、政府や国際競技団体から独立したドーピングの国際検査機関を設立した。ロシアについては、この機関が中心となって徹底した調査を進めるべきだ。東京の組織委員会も、不正を許さない大会運営のために、関係機関と連携する必要がある。

     ロシアは五輪のメダル順位で常に上位を争う。スポーツ大国の立場を自覚し、薬物に頼る体質と決別しなければならない。

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