休場して体力を整え、出場すれば好成績というのが最近の白鵬のルーティンのようだ。今年3回目の休場明けの九州場所は大事な一番での鋭い立ち合いが目についた。成長著しい朝乃山戦は同じ右四つを期待したが、素早い立ち合いから右で張ってもろ差しからのすくい投げ。朝乃山にまわしにも触れさせなかった。
優勝を決めた14日目の御嶽海戦も鋭く踏み込んで逆の左四つに組んでの外掛け。千秋楽では今場所一番の早い立ち合いから突き押し相撲の貴景勝を捕まえて右四つ。なかなか攻めず、十分の体勢を楽しむように寄り切った。
彼我の力量差とともに思い起こされたのが、「若い時は馬力で相撲をとれ。年をとったら頭も使え」の先人たちの言葉。34歳、ベテランの味で休場明けでは5回目の優勝だった。3場所連続して金星を配給するなどかつての安定ぶりはないとはいえ、今年は皆勤3場所で全勝と14勝の優勝、まだまだ第一人者の座は揺るがない。
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