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織田作之助賞に窪美澄さんの「トリニティ」 

窪美澄さん=新潮社提供

 第36回織田作之助賞の選考会が3日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、窪美澄(くぼみすみ)さん(54)の「トリニティ」(新潮社)が選ばれた。

 受賞作は、1960年代に出版社で出会った女性3人の物語。若者向けの雑誌文化が華開いた時代を背景に、三者三様の生き方が交差しながら丁寧に紡がれる。第161回直木賞候補にも選ばれた。

 記者会見で、選考委員の文芸評論家、田中和生さんは「現実をモデルにしつつ、文学作品として働く女性や生き方を模索する女性の姿を造形し直し、説得力を持って描いている」。作家、高村薫さんは「等身大の女性の生活感覚や人生感覚が、身につまされるほどよく書けている。(これまでの作品に比べて)現代史の視点がプラスされ、窪さんが新しいステージに立ったと感じた」と選考理由を説明した。

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