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国際学力テスト 読解力急落 「PISAショック」再び

東京女子学園高校では、読解力の向上を目的に新聞記事を要約する「朝読解」を続けている=東京都港区で、根岸基弘撮影

 経済協力開発機構(OECD)の2018年の国際学習到達度調査(PISA、ピザ)で、日本の子どもたちの読解力がここ数年低下し続けている実態が浮き彫りになった。今回は、学習指導要領の見直しなどにつながった03年の「PISAショック」時とほぼ同水準にまで下がった。教育現場で何が起きているのか。【千脇康平、成田有佳、水戸健一、伊澤拓也】

 「増えているとは感じていたが、これほど多いとは……」。首都圏の有名私立大の男性教授は昨年、学期試験の答案用紙を前に言葉を失った。講義で扱った雇用問題の背景を論述させたが、段落がなく文を羅列しただけの答案が300人超の2割にも上った。主語・述語や論旨が曖昧で、学歴を「学暦」、適したを「的した」といった誤字・脱字も散見された。「何が大事な情報か全く整理できていないんですよね」と嘆く。

 異変の兆しは数年前からあった。学生に1年間に本を何冊読むかを聞くとほとんどが「1冊くらい」。新聞はおろかインターネットニュースも見ないため時事問題を尋ねても意見が言えない。「最近の学生たちは文章を読む経験がひどく不足している。このままでは世の中の情報を読み解く力は育たない」。そんな思いから毎月、授業に関連する新書を1冊読ませ、内容を紹介するリポートを学生に書かせている。「あきらめずに地道にやるし…

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