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論点

冷戦終結から30年

 

 世界が資本主義陣営と共産主義陣営に分かれ、両陣営に君臨する超大国として米国とソ連が覇権を争った「冷たい戦争」(冷戦)が終わり、30年たつ。ソ連崩壊後に「独り勝ち」と思われた米国は、戦争疲れや中国の台頭を受け、内向きの姿勢を強めている。これからの国際秩序はどこへ向かうのか、識者3人に展望を聞いた。

コンパス失った米国外交 リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

 冷戦終結で、それまで約40年間の米国の外交政策を導いてきた封じ込め政策は役割を終えた。(冷戦に勝利したが)米国は「ポスト冷戦」を進んでいくコンパスも失った。その後の30年間、米国は明確で一貫した外交政策の指針にはたどりついていない。世界でどういう役割を果たすべきなのか、今も米国内にコンセンサスはない。

 コンパスを失った代わりに私たちが目にしてきたのは、北東アジアや中東などでの地域問題の噴出や、ロシアと西側諸国間の距離拡大など世界情勢の後退だ。(冷戦後の)米国の外交政策の一貫性のなさに加え、トランプ大統領の就任以降、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)やイラン核合意などの国際的な合意から相次いで離脱したことなどが背景にある。

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