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くらしの明日

私の社会保障論 孤立の背景に社会的排除 共生できる社会を=千葉大予防医学センター教授・近藤克則

 先月起きた埼玉県深谷市の母親の遺体遺棄事件、大阪市の小6女児誘拐事件の容疑者などには、ひきこもりがちなど社会に居場所や役割を得られず孤立している人が多いのではないか。そして、その背景には孤立させやすい社会があるのではないか。

 貧困はどのように生まれるのかを研究する中で「社会的排除」が見いだされた。人は経済的な理由による物質的な欠乏だけで突然に貧困状態になるわけではない。貧困の背景には、いろいろな社会関係から排除され孤立していく「関係性の貧困化」がある。

 例えば、生活が苦しくなった母子家庭では、母親が長時間の仕事に追われる。すると育児放棄までいかなくても、子どもは、かまってもらえない。経済的に苦しいために塾に行けなければ、学校での勉強についていくのが大変になるかもしれない。大学に行きたくても「うちにそんなお金はない」と感じたら勉強をしなくなるだろう。

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