中村哲医師が死亡 アフガンで銃撃受け 右胸に銃弾 政治テロかは不明

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
中村哲さん=2016年、内藤絵美撮影
中村哲さん=2016年、内藤絵美撮影

 アフガニスタン東部ナンガルハル州の当局者によると、州都ジャララバード近郊で4日朝、現地で農業支援などに取り組んでいる福岡市のNGO「ペシャワール会」現地代表で医師の中村哲(てつ)さん(73)が乗った車が武装集団に襲撃された。中村さんは負傷し、病院に搬送された後に死亡した。州当局者によると、運転手のアフガニスタン人男性ら一緒にいた5人も全員死亡したという。犯行声明は出ていない。

 同会などによると、銃撃があったのは現地時間の4日午前8時(日本時間同日午後0時半)ごろ。中村さんはオフィスと宿舎があるジャララバードから約25キロ離れた、かんがい用水事業の活動現場まで四輪駆動車で移動中に何者かに襲われたという。中村さんは上半身に銃弾2発を受け、搬送先の病院で緊急手術を受けたが、その後、首都カブール北方のバグラム米空軍基地に運ばれる途中で死亡した。

この記事は有料記事です。

残り1109文字(全文1483文字)

あわせて読みたい

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集