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「武器でなく、私たちはクワで平和を実現しよう」中村哲さんの熱き言葉

地図を示してアフガニスタンの干ばつ状況を説明する中村哲さん=福岡市中央区春吉1のペシャワール会事務局で2018年11月16日、中村敦茂撮影

 「武器を取る者は取れ。私たちはクワで平和を実現しよう。きざな言い方をすれば、そんな思いで続けています」。帰国している時の中村さんはぼくとつを絵に描いたような人だ。だが、言葉は熱い。大国による駆け引きの道具のような机上の和平案や見栄えだけの国際援助をばっさりと切り捨て、時に文明論の様相も帯びた。現地の人々の命と、そのために行動することを最優先にした人だった。

 作家の火野葦平は母方の伯父にあたる。火野の小説「花と竜」で、気の荒い港湾労働者をまとめ上げて生活向上のために闘う主人公は、中村さんの祖父、玉井金五郎がモデルだ。祖父の肝っ玉と伯父の文才を受け継ぎ、幼い頃から「親のことはいいから、人のために生きなさい」との教えを受けた。政情不安や貧しさの中で病む人々のためにという活動の原点だ。

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