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11月に東京都内で開催されたビッグデータに関するフォーラムに登壇した際に、参加者と話す機会があった。参加者は、大手企業に勤める20~50代くらいの方が多かった。私が「利便性のためにはプライバシーをある程度捨ててもしょうがないという方はどれくらいいますか」と尋ねたところ、思いの外多くの人が手を挙げた。
プライバシーに関して米国で近年、「プライバシーニヒリズム」という言葉がよく取り上げられる。ニューヨーク・タイムズ紙の記事によると、イリノイ州のある家族が2005年に写真共有サイトに投稿した子供の写真が、14年後になって「メガフェース」という70万人以上の個人の写真によって成り立つデータベースの一部になっていたことが判明した。メガフェースは顔認証などの人工知能(AI)開発のために多くの企業によって…
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