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安田賢治のここだけの話

英語民間試験導入延期で来年入試はどうなるのか

大学入学共通テストで導入予定だった英語民間試験の一つ「GTEC」のスピーキングテストの様子。受験者は外の音が聞こえないようイヤーマフをしてタブレットに向かって話す

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 萩生田光一文部科学相の「身の丈」発言に端を発し、2020年度入試から導入予定だった外部英語試験の成績利用が、24年度まで延期されることになった。最初に大学入学共通テストを受験することになる高校2年生、特に地方の受験生はホッとしたのではないだろうか。

     しかし、この決定はあまりにも遅い。センター試験は来年が最後になる。受験生は翌年から始まる大学入学共通テストのことを考え、「絶対に浪人できない」との考えが強かった。志望校選びは超安全志向になり、難関大の志望者は減っていた。その大学入学共通テストで、最も負担が重かったのが英語民間試験だった。これが延期になったことで、経済的な面は別に、浪人へのハードルは低くなったことになる。

     ところが、11月1日の発表では、今さら難関大への志望校変更は厳しい。ただ、国公立大はセンター試験の成績に左右されるところもあり、試験まで時間もあることから、難関大志向が復活する可能性はある。一方、私立大は超安全志向のまま一般入試に突入する可能性が高い。

     そう考えると、来春の入試で難関大人気になるのは限定的と言える。また、来年入試が厳しくなることを見越し、一般入試ではなく推薦入試やAO入試にかじを切った受験生には、今さら一般入試でのチャレンジはできない。

     推薦・AO入試は今年も人気が高く、入学者が大きく増えた大学も多い。また、推薦・AO入試を何度も実施すると公表していた大学が、1回だけにしたところもある。さらに、来年入試の混乱を見越し、今年のうちに大学に入ってしまい、「浪人できたじゃないか」と思っている人もいるのではないだろうか。入試改革で、被害に遭うのはいつも受験生だ。何とかならないものだろうか。(大学通信常務取締役)

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