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続・西谷流地球の歩き方

世界を取材するフリージャーナリストの西谷文和さんが、各地のエピソードをつづります。

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独で叫ぶ慰安婦という事実

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ブランデンブルグ門の前で慰安婦問題の宣伝=西谷文和さん提供
ブランデンブルグ門の前で慰安婦問題の宣伝=西谷文和さん提供

 今年8月「表現の不自由展・その後」が一時中止された問題をめぐって、松井一郎大阪市長が「慰安婦問題はデマ」という「明らかなデマ」を述べた。

 これは国際的に見ても恥ずべき発言で、私は瞬時に「ドイツでの体験」を思い出した。2017年8月14日、ベルリンのブランデンブルク門の門前広場に、各国の民族衣装に身を包んだ女性たちが現れた。8月14日は、日本軍「慰安婦」国際メモリアルデーで、在独韓国・日本人女性たちで構成される「ベルリン女の会」が毎年このような活動を行い、国際ニュースとして配信されているのだ。

 ブランデンブルク門前広場は、かつてベルリンの壁があった場所。東西冷戦を象徴する門前でのアピールは大変効果的で、多くの観光客が、慰安婦に扮(ふん)した女性たちにカメラを向けていた。プラカードには「北朝鮮220人」「台湾58人」などの数字が並ぶ。これは名乗りを上げた人の数で、実際はもっと多かったに違いない。英語の横断幕には「戦時性暴力に抗議する。『従軍慰安婦』に謝罪と補償を」とある。そう、これは「反…

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