京大霊長類研の設備工事で特別教授ら研究費不正使用か 大学側が内部調査

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研究費を不正に使用した疑いがあるとして京都大が調査している霊長類研究所=愛知県犬山市で2019年12月6日午前10時47分、川瀬慎一朗撮影
研究費を不正に使用した疑いがあるとして京都大が調査している霊長類研究所=愛知県犬山市で2019年12月6日午前10時47分、川瀬慎一朗撮影

 チンパンジーの知性を探る霊長類研究の第一人者として知られる京都大高等研究院の松沢哲郎・特別教授(69)らが、京大霊長類研究所(愛知県犬山市)などの設備工事に絡み、国から交付された研究資金を不正に使用していた疑いがあるとして、京大が内部調査していることが明らかになった。研究費を別の目的に使用し、業者に架空発注を繰り返していたとされる。私的流用はないとみているが、不正額は少なくとも1億数千万円に上るという。

 関係者によると、工事は同研究所のチンパンジー用のおりの設置。2010年度から数年間にわたり交付された研究補助金のうち約1億3500万円が余り、別のおりの設置費用に充てることを計画して、付き合いのある業者に落札させた。

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