そして父になれた…のか? 育休ルポ「妻へのわび状」
毎日新聞
2019/12/8 07:00(最終更新 12/8 18:34)
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昨夏、第1子を授かった記者は今秋、1カ月の育児休業を取った。自分で言うのもナンだが、昔から掃除に洗濯、食器洗い、多少の料理などと、かなりの家事をこなしてきたつもりである。だから仕事を休んでの家事・育児、カルイカルイと思っていた。この記事は、そんな記者から妻へのわび状である。妻よ、僕が悪かった。【吉井理記/統合デジタル取材センター】
「家事は僕が引き受けよう」つまずきの始まり
僕(44)と妻・友子(38)は共働き。妻は同じ毎日新聞社で記事の構成や見出しを考え、レイアウトをする編集記者である。第1子は女の子。今、1歳4カ月。超かわいい。
妻は昨夏の出産後に育休に入り、今年10月末に仕事に復帰した。長女はすでに保育園に通っている。
僕の育休は9月下旬から10月末まで。妻と僕の育休を重ねたのは、もちろん僕が育児に慣れるためでもあるが、仕事復帰の前、家事・育児にヘトヘトの妻を少しでも休ませたい、家事は僕が引き受けよう、という腹づもりであった。
……と考えたのが、つまずきの始まりであ…
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