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週刊テレビ評

「赤ひげ2」 心情じんわり、増す深み=ペリー荻野

 NHKBSプレミアムの時代劇「赤ひげ2」(金曜午後8時)は、続編になって深みが増してきた。

 物語の舞台は、貧しい人々を無料で診察、治療する「小石川養生所」。“赤ひげ”と呼ばれる所長の新出去定(にいできょじょう)(船越英一郎)は、若手医師の保本(中村蒼)や津川(前田公輝)らを指導しつつ、多くの患者と向き合う。赤ひげを先頭に医師らが列をなして廊下を歩くのはどっかの大学病院みたいだし、火事で運ばれる救急患者に医師やお手伝いらがチームで対応したり、緊急外科手術を成功させたり(麻酔なし!)といった場面は、現代の医療ドラマとほぼ同じ。江戸の「ER(緊急救命室)」か「ドクターR」(レッドのRです)か。庶民が貧困にあえぐ中、養生所の人手や資金不足も深刻で、悩む赤ひげの姿にも現代性が漂う。

 そんな中、今シリーズの赤ひげは、一歩引いた立ち位置にいることが多くなった。第3話「兄と弟の差」では、母親(東ちづる)が溺愛する遊び人の兄(波岡一喜)のおかげで働きすぎてケガをした大工(清水優)が怒りを爆発させ、ついに刃物を手にする。あわやという場面だが、赤ひげは、とことん兄への本音をぶちまけさせるのである。また第5話「幼なじみ」では、夫のために岡場所で身を売る妻(足立梨花)に「夫と別れて初恋の相…

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