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「改憲機運が高まるような環境を作らなければならない」。安倍晋三首相は2日、東京・大塚の護国寺で行われた中曽根康弘元首相の通夜へ参列した後、伊吹文明元衆院議長らと会食し、晩年まで改憲を訴えた中曽根氏の思い出を交えながら語り合った。「首相の改憲への思いは全く衰えていない」。周辺は断言する。
首相は2017年5月に「20年新憲法施行」を表明。今年5月も「その気持ちに変わりはない」と意欲を示した。だが、国会での議論は進まず、10月10日の衆院予算委員会で「私が述べた通りになるとは毛頭思っていない」と後退。「桜を見る会」で野党の反発も強まった。首相は「20年施行」を断念し、時間をかけて野党の協力を得る戦略に転換した。
「2年のうちに改憲発議と国民投票までいければいい」。首相は周辺にこう語る。首相の自民党総裁任期満了は21年9月。それまでに憲法改正案の発議と国民投票実施を目指す目標に下方修正した。
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