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次代にさりげなく伝える 陣内(じんのうち)智子さん
畳に茶色のちゃぶ台。どこか心落ち着く喫茶店を金沢市西町に開いている。金沢町家を利用した「花色木綿」で、原爆の被害が描かれた絵本や本を並べ、戦争に関する写真展なども行ってきた。2014年のオープンから5年、被爆2世として「茶の間のような空間で、戦争を知らない世代にもさりげなく原爆の話を語り継いでいきたい」と願う。
母の北野信子さん(79)が広島で被爆したのは4歳、爆心地から約1・7キロにあった近所の人の家にいた時だった。母と姉を失った信子さんは、「被爆したことを言うな」という父の遺志や、話しても分かってくれないという思いから被爆体験を語らず、忘れたい記憶だからと被爆手帳も取得していなかった。
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