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安倍改憲の現在地

臨時国会は国民投票法改正案の採決が行われないまま会期を終える。改憲を巡る首相や各党の「現在地」と今後を探る。

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安倍改憲の現在地

/中 「旗振り役」失言で失速 側近重用、自民内に反発

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 自民党本部6階で10月1日に開かれた党総務会。古屋圭司元拉致問題担当相が声を荒らげた。

 「LGBTなど性的少数者について、理解もせずに発言するのはやめていただきたい」

 怒りの矛先は同席していた下村博文選対委員長。古屋氏が問題視したのは、9月の富山市の講演で「同性婚も改憲議論の対象になる」との発言だ。婚姻は両性の合意で成立すると定める憲法24条の改正に言及したもので、党内で現行の婚姻制度を維持しながら性的少数者への理解を促進する法案作成を進める古屋氏の怒りを買った。「あくまで議論のテーマになり得るという意味だ」。下村氏は釈明に追われた。

 停滞する改憲議論の加速化を目指し、昨年9月に自民党総裁3選を果たした安倍晋三首相は、党憲法改正推進本部長に側近の下村氏を充てた。下村氏は衆院憲法審査会幹事も兼任し国会で憲法議論を加速させる「旗振り役」を担う予定だった。

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