相模原殺傷被告 「後付けの理論武装」か 識者の見方

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事件から3年を迎えた津久井やまゆり園。亡くなった人たちを悼む花束が供えられた=相模原市緑区で2019年7月26日午前9時42分、喜屋武真之介撮影
事件から3年を迎えた津久井やまゆり園。亡くなった人たちを悼む花束が供えられた=相模原市緑区で2019年7月26日午前9時42分、喜屋武真之介撮影

 相模原殺傷事件の植松聖被告は起訴後に意思疎通が難しい人を「心失者」と呼ぶなど新しい言葉を使って事件を正当化しようとしている。この点について東洋大の桐生正幸教授(犯罪心理学)は「潜在的、感覚的な根拠から事件に至っているため、後付けの理論武装をする必要に迫られたのではないか」と分析する。異常な主張も「自分を守るよろいで、彼の生命線かもしれない」とみる。

 被告は接見を重ねるにつれて排除すべき対象を障害者から働けない人間まで広げていった。この流れを桐生教授は「基準は自身と合うか合わないか。芯となるものがない」と指摘する。厳刑に恐れを抱いているような受け答えについては「死にたくないというのは普通の感情であり、自身が一人の弱い人間であるということに目が向き始めたのではないか」と語った。

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