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全日空グループで長年機長 76歳植野さんが飛行時間3万時間達成へ

まもなく飛行時間3万時間を迎える植野廣園さん=大阪府八尾市の八尾空港で2019年11月20日、猪飼健史撮影

 全日空グループの航空会社で長年機長を務め、退職後も八尾空港(大阪府八尾市)を拠点に自家用機の操縦教官を務める植野廣園(ひろぞの)さん(76)=奈良市=がまもなく飛行時間3万時間を迎える。定期便に乗務する航空会社のパイロットでも、退職時の飛行時間は多い人で2万数千時間。「3万時間」は国内ではまれな記録で、「多くの人のお陰で安全なフライトを積み重ねてこられた。これからも恩返しするつもりで大空と向き合い、航空界の発展に貢献したい」と話す。

 「空飛ぶシーラカンス」。パイロットを対象にした安全講習会などで講師を務める機会も多い植野さんだが、自分のことを冗談交じりにこう紹介する。その55年にわたるフライト歴は高度成長期以降、飛躍的なスピードで翼を伸ばした日本の航空界の歴史と重なる。

 大阪市内の高校に通っていた時に淀川の上空をゆったりと舞うグライダーに魅せられたのが空に関心を持ったきっかけ。学生時代からプロパイロットを目指し、養成団体「日本飛行連盟」の操縦学生になった。初めて空を飛んだのは1964年、旧海軍航空隊の基地があった神奈川県藤沢市の飛行場で。米国製の2人乗り単発機の操縦桿(かん)を握り、飛ぶ楽しさを知った。

 3年後に事業用操縦士の資格を取得し、パイロットの派遣会社に採用された。航空測量や写真撮影を行う会社で飛行経験を積み、85年に中日本航空に入社。水産庁の漁業監視などの仕事が次々と入り、全国を飛び回った。教官や査察操縦士として後進の指導に当たる一方、旅客機で地方都市を結ぶコミューター路線の開設を担当した。

 機種選定にも従事し、各国の航空機メーカーを訪問。そこで出会ったのが、オランダ・フォッカー社の双発プロペラ機「フォッカー50」だった。同社の機体は全日空もローカル路線の主力機として使ってい…

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