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特集ワイド

曺良奎 帰国事業60年後の新情報 北朝鮮に消えた画家を追う

「芭蕉の句にあるでしょ。<夢は枯れ野をかけめぐる>。いまはそんな心境です」と語る河正雄さん=埼玉県川口市で鈴木琢磨撮影

 1959年12月14日、みぞれ降りしきる新潟港から北朝鮮へ初の帰国船が出航した。25年におよぶ帰国事業で9万3000人余が「地上の楽園」と宣伝された祖国の土を踏んだ。そのなかに「マンホール画家」と呼ばれ、2度も新人洋画家の登竜門とされる安井賞の候補になった奇才、曺良奎(チョヤンギュ)もいたが、しばらくして消息を絶つ。前途洋々たる画家はかの地でどう生きたのか? 60年後の新情報を追う。【鈴木琢磨】

 この晩秋、在日2世の実業家で、美術コレクターの河正雄(ハジョンウン)さん(80)は東京・銀座の画廊で初の個展を開いていた。ぱっと開いた手と2羽のハトが舞う自作の油絵を見やりながら語りだした。「あれは帰国事業をテーマにした映画『キューポラのある街』の公開(62年)前年のことです。当時、私が勤めていた埼玉県川口市の朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)事務所に冊子を握りしめた男性がやってきたんです。監督の…

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