収穫ロボ、農家の救世主に ベンチャーが実用化 自動で作物選別、人手不足解消へ
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農業用ロボットベンチャーの「inaho」(神奈川県鎌倉市)が、ビニールハウス野菜用の自動収穫ロボットの実用化にこぎ着け、全国に先駆けて佐賀県内でアスパラガス農家への貸し出しが始まった。高齢化などで人手不足が加速する農家の負担軽減策として期待が寄せられている。
同社によると、施設野菜の自動収穫ロボットの市場展開は全国初。2017年に会社を設立して開発を始め、昨年から佐賀県太良町(たらちょう)のアスパラガス農家で実証実験をするなどし、改良を続けてきた。アスパラガスやキュウリなどのハウス栽培が盛んな太良町や周辺での展開を目指し、今年1月には同県鹿島市に支店第1号も開設。農家との連携やロボットの修理などにも対応できる環境を整えた。
ロボットには赤外線センサーが付いており、収穫可能な作物を長さなどで認識し選別する。1回の充電で10時間稼働可能で、夜間でも収穫でき、ハウス1棟分の収穫が終わると自動で農家のスマートフォンにメッセージが届く仕組みだ。
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