渋谷と言えば、今は「ベンチャーの聖地」 大規模再開発が追い風に「ビットバレー再び」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
渋谷スクランブルスクエアの屋上からは東京の街並みを一望できる=東京都渋谷区で2019年10月24日、石田宗久撮影
渋谷スクランブルスクエアの屋上からは東京の街並みを一望できる=東京都渋谷区で2019年10月24日、石田宗久撮影

 若者文化の発信地、東京・渋谷が、IT関連やスタートアップと呼ばれるベンチャー企業の「聖地」になりつつある。2000年代初頭、ITベンチャーが集まり「ビットバレー」と呼ばれ一時代を築いた渋谷。近年はその勢いが失われていたが、「100年に1度」と言われる大規模再開発が追い風となり、他の街に移転したIT企業が戻ってくるなど復活が進んでいる。【石田宗久】

 11月1日に渋谷駅の真上に開業した複合ビル「渋谷スクランブルスクエア東棟」。47階建て、高さ約230メートルと渋谷では最も高く、屋上の展望台からはスクランブル交差点を見下ろすことができる。飲食店など200店以上が入居するが、メインとなるのは17~45階を占めるオフィスだ。会員制交流サイト(SNS)「mixi」で知られるスマートフォン向けゲーム大手のミクシィや、サイバーエージェントといった大手IT企業が入居する。

 スクランブルスクエアだけでなく、渋谷にはIT企業が集まりつつある。12年に開業した駅東口のビル「渋谷ヒカリエ」にはディー・エヌ・エーが入居。18年に開業した駅南側の「渋谷ストリーム」には今年10月、グーグルの日本法人が入居した。グーグルは01年の日本進出時には渋谷に拠点を開いたものの、10年に六本木ヒルズに移転。9年ぶりの渋谷帰還となった。

 さらに、駅西口に11月に開業した複合ビル「渋谷フクラス」にはGMOインターネットが入居。11月22日に再オープンした「渋谷パルコ」のオフィス部分にも、来年春、大手ITのデジタルガレージが入居する。大手ITにとっては「渋谷にはサービスのターゲットである若者が集まっており、その空気感や温度感を常に感じるのが重要」(サイバーエージェント)という。

 1980年代以降、ショッピングの街として発展した渋谷には、大型オフィスビルが少なく雑居ビルが多かった。90年代後半、その雑居ビルの…

この記事は有料記事です。

残り1415文字(全文2208文字)

あわせて読みたい

ニュース特集