瀬戸内海、キレイ過ぎ? 兵庫県、排水独自規制撤廃へ 漁獲量回復狙い一か八か

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兵庫県明石市沖の瀬戸内海でイカナゴなどを捕獲するために網を引く漁船=同市で2019年5月17日午後0時23分、春増翔太撮影
兵庫県明石市沖の瀬戸内海でイカナゴなどを捕獲するために網を引く漁船=同市で2019年5月17日午後0時23分、春増翔太撮影

 兵庫県は県南部が面する瀬戸内海の「貧栄養化」を食い止める一環として、下水処理場の排水の窒素濃度について県独自に厳しくしていた規制を撤廃し、国の基準に合わせる。開会中の12月議会に改正条例案を提出した。県沿岸の瀬戸内海ではここ約20年の間に漁獲量が減少。漁業者らは「海の栄養分が減少する貧栄養化が原因」と主張していた。かつては「富栄養化」が原因で起きる赤潮に悩まされた瀬戸内海。環境保全に逆行するようにも見える全国初の取り組みは成功するのか。【春増翔太】

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