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京の舞台・万華鏡

「吉例顔見世興行」 仁左衛門の魅力堪能 26日まで、南座 /京都

「七段目」から片岡仁左衛門の由良之助(右)、中村芝翫の平右衛門(左から2人目)、片岡孝太郎のお軽(左)=松竹提供

 令和最初の顔見世は、昼夜ともに片岡仁左衛門が存分に魅力を発揮している。ドラマの核となるテーマは、ともに「武士の一分」だ。しかし、そのために細心の計略を巡らせる懐の深さと、避けられない悲劇に苦しむ情の深さ、対照的な人間像を描き切っている。

 昼の部は「仮名手本忠臣蔵」の七段目「祇園一力茶屋の場」。お茶屋・一力亭を舞台にしたご当地作品とて、顔見世でもしばしば演じられている。大石内蔵助になぞらえた大星由良之助(仁左衛門)は亡君のあだ討ちに備え、敵の目を欺くために遊興を重ねる。その本意を確かめようと3人の同志と足軽・寺岡平右衛門(中村芝翫)が訪れるが、仲居、太鼓持ちが「手の鳴る方へ」とはやし立てる中、目隠しをした由良之助が千鳥足で現れる。

 当代随一、とうならせるのが、のれんを引き分け「とらまえて酒飲ましょう」と座敷に姿を見せた瞬間のインパクトだ。よろめく酔態には違いないが、半身にすらりと背筋を伸ばし、京紫の紋付き羽織をぞろりと着流した姿が何とも粋で上品で、いかにもご大身の家老職という存在感に、舞台全体がパーッと華やかになる。

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