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余録

今や世界的な怪獣キャラクターとなったゴジラだが…

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 今や世界的な怪獣キャラクターとなったゴジラだが、その誕生は日本人の戦後の体験に深く根ざしている。南太平洋での原水爆実験はもちろん、戦争体験や台風による災害などともよく関連づけられる▲当時を知る世代なら「明(みょう)神(じん)礁(しょう)」という海底火山の噴火を思い出す方もおられよう。1952年、伊豆諸島の青ケ島南方での噴火の観測に赴いた海上保安庁の測量船、第5海洋丸が消息を絶ち、その噴火に巻き込まれたと分かったのだ▲行方不明の乗組員31人全員の殉職が認定されたこの遭難の衝撃は大きかった。映画「ゴジラ」には貨物船が消息不明となり「明神礁の時のよう」と言う場面がある。正体が分からぬ怪獣の存在を連想させた海の火山噴火の恐怖だった▲ほんの5分前に島を出た観光船からの噴火映像で、そんな古い恐怖もよみがえった。ニュージーランドのホワイト島の火山噴火である。島にいた50人近くの観光客らが巻き込まれ、多数の死者、行方不明者、重体のやけど患者が出た▲火山活動を目(ま)の当(あ)たりにでき、年間約1万人の観光客が訪れていたホワイト島である。警察は噴火警戒レベルが先月引き上げられたのにツアーが続いていた経緯を調べるという。同国首相も「疑問は答えられねばならない」と語った▲日本で思い出すのは登山客が犠牲となった御嶽山(おんたけさん)噴火である。こちらは警戒レベル1、当時は「平常」とされた状況下での戦後最悪の火山災害だった。人の隙(すき)を襲う悪意ある怪獣のような火山噴火がうらめしい。

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