メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

みんなに優しい空間に…障害者40人が店員として働く「タリーズコーヒー」

タリーズコーヒーで働く知的障害のある女性店員。胸にはヘルプマークのバッジをつけている=東京都内で2019年10月7日、北山夏帆撮影

 障害の有無に関係なく同じ職場で働けるように企業が工夫しながら取り組む動きが広がっている。全国で約700のコーヒー店を展開する「タリーズコーヒージャパン」(東京都)では、約40人の障害者が店員として働く。その多くが知的障害者。本社や店舗の責任者らが本人の意見を聞きながら支援体制を整えている。

 「ご注文はお決まりですか」。10月のある日、都内にあるタリーズの店舗のレジ前で、並んだ客に対応する女性店員(20)の姿があった。入社3年目で知的障害がある。洗い物や清掃、接客をこなし、取材に「同僚の皆さんの協力も得て、楽しく働けています」と笑顔を見せる。今は客に提供する飲み物を作る「バリスタ」になるための練習もしている。「教えてもらいながら作っているけれど、一人で作れるようになりたい」と意欲をみせる。

 1997年に1号店を開店させたタリーズが障害者の採用を開始したのは2009年。当初は本社で事務補助を任せていたが、オフィス業務は仕事量が限られるため多くの人数は雇えず、必然的に店舗に配置するようになった。

 他の店員と同様、皿洗いなど客と接点のない裏方から経験し、徐々に接客やバリスタなどへ仕事の幅を広げていく。各店舗は、障害者に分かりやすいように細分化した工程表を使っている。絵の得意な障害者の店員が立て看板の装飾をするなど障害者の特技や個性に合わせて仕事を任せている。

 知的障害者は意思表明が苦手で、店舗責任者の異動など環境の変化に順応しにくい場合がある。そのため、人事担当者が直接店舗に赴き、障害者の店員から不安や悩みを聞き取り、店舗責任者とサポートの仕方について意見を交わす。障害について理解するために店舗責任者らを集めて勉強会を開いているが、参加義務のない店員が参加することもあるという。

 今年8月から、障害のある店員が希望すれば…

この記事は有料記事です。

残り940文字(全文1709文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 海からイノシシ、窒息死させて返り討ち 長崎の50代男性に警察官もビックリ

  2. 声優の後藤淳一さんがバイク事故で死亡 「名探偵コナン」など出演

  3. 難病を紹介する動画 人気声優が拡散に一役

  4. トランプ氏「感染者が日本から帰国、聞いてない」 高官に当たり散らす 米紙報道

  5. クルーズ船対応、各国批判 「防疫の概念ないのか」「新たな震源地」「失敗した実験」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです