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ヘイトスピーチ

特定の民族や人種など人の尊厳を傷つけるヘイトスピーチは、どんな形であっても許されません。なくすためにはどうする?

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「抑止力に期待」「表現の自由との両立配慮」 川崎市ヘイトデモ罰則条例

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ヘイトスピーチを繰り返した者への刑事罰を盛り込んだ条例案を可決した川崎市議会=川崎市川崎区で2019年12月12日午前11時22分、池田直撮影
ヘイトスピーチを繰り返した者への刑事罰を盛り込んだ条例案を可決した川崎市議会=川崎市川崎区で2019年12月12日午前11時22分、池田直撮影

 公共の場でのヘイトスピーチに全国で初めて刑事罰を定めた川崎市の人権条例。ヘイトの被害に遭ってきた人々からは「抑止力になる」と歓迎の声が上がった。

在日コリアン「今日から新しい歩み」「私たちは守られた」

 「子どもたちとの約束がようやく守れた」。市民団体「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」のメンバーらは条例の制定を受け、川崎市内で記者会見を開いた。これまで行政に実効性ある施策を求め続けてきた在日コリアン3世の崔江以子(チェカンイジャ)さん(46)は涙ぐんだ。

 全国的にヘイトデモが激化した2013年、川崎でもJR川崎駅前などで朝鮮半島出身者の排斥を訴えるデモが開かれるようになった。15年11月と16年1月には、在日コリアンの人々が多く住む川崎区桜本に進行するデモが計画されたが、崔さんら住民が立ち塞がり、地区内に入るのを食い止めた。

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