メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

Moment

検証・セキュリティー/2 ミュンヘンテロ、想定軽視 五輪脅威対策、ジレンマ

ミュンヘン五輪のテロの想定シナリオを作ったジーバーさん=独ミュンヘンで、念佛明奈撮影

 五輪開催国の治安当局は、事件や事故を想定したシナリオ作りに頭を悩ませる。警備上の対策に生かすためで、2000年のシドニー大会では、当時としては五輪史上最多の800本のシナリオが作られた。

 脅威の想定について、東京五輪・パラリンピック組織委員会のある幹部は「リスク(危険)ベースとリソース(資源)ベースがある」と指摘しつつ、「最後はリソースベースで決めざるをえない」と明かした。あらゆる事態に備えるのが理想だが、大地震や01年の米同時多発テロのような大惨事ばかりを想定していては、予算や人員が底を突く。「どこまで資源を投入するかは腹を決めなければならない世界で、本当に悩ましい」(組織委幹部)

 1972年の旧西ドイツ・ミュンヘン大会は、脅威予測の難しさを世界に認識させた。9月5日午前5時15分、ミュンヘン警察で働いていた心理学者のゲオルク・ジーバー氏(84)は自宅の電話のベルで目覚めた。「大変なことが起きた」。同僚の声だった。「この時間なら、パレスチナ(系地下組織)による事件が起きたに違いない」と直感した。

この記事は有料記事です。

残り1674文字(全文2130文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新型コロナ変異株、東京の40代男性が感染 10代未満女児の濃厚接触者

  2. #自助といわれても 気づいたら全財産103円 42歳女性が「見えない貧困」に落ちるまで

  3. ビニール袋に包まれた母 触れることさえできない別れ 心の中で「ごめんね」

  4. 野党が問題視 菅首相の「一度決めたら絶対変えないかたくなさ」と「鈍さ」 予算委攻防

  5. 「GoToトラベル」開始後に旅行関連の感染者増加 京大・西浦教授分析

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです