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日中韓漫画三国志

机並べて創作する中国版「トキワ荘」 漫画にかける若者たち

中国各地から集まった若い漫画家たちが創作に励む「新漫画」の共同作業場=福建省アモイで2019年11月12日午前10時32分、河津啓介撮影

 中国の漫画配信アプリ「新漫画」のオフィスは福建省アモイにある。ビル3階の1フロアを占有し、漫画家の共同作業場も兼ねる。各地から集まった若者が机を並べ、創作に励んでいた。さながら1950年代の東京で若き漫画家が集ったアパート「トキワ荘」だ。「新漫画」運営会社CEOの朱槿(しゅ・きん)さん(38)は「互いに刺激し、助け合える環境を作りたかった」と話す。ネット時代でも顔を合わせてのコミュニケーションを大切にした。ただ、中国では「漫画は子どもの読み物」との意識が強く、映画やアニメと比べても一段下に見られがちだ。それでも「新漫画」で夢にかける2人の若者を紹介したい。

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 南西部・四川省出身の廖爽(りょう・そう)さん(24)がこの作業場に来て2年が過ぎた。純朴そうな笑顔は、女子高校生と言われても信じそうだ。「漫先生」の名義で、9月に連載デビューしたばかり。山岳民族の少年の成長を描く漫画「三木落(サムロ)」は、雲南省に実在する「ワ族」の習俗をモデルに、独特の世界観をフルカラーで描く。

 少数民族という切り口は、作者の生い立ちに源がある。廖さんは四川省の省都である成都から約200キロ離れた楽山市金口河区で生まれ育った。地元政府のホームページは「峡谷秘境」と紹介している。深い山々の間をうねるように川が流れ、急な斜面に集落が点在する。現在も外国人の立ち入りが禁止された数少ない地域だ。

 廖さんは「家族や友人、大自然に囲まれて楽しかったけれど、どこか閉じ込められている感覚があった」と古里での暮らしを振り返った。

 広い世界に通じる扉は、漫画とアニメだった。共働きで不在がちの両親が、一人っ子の廖さんの寂しさを紛らわせようと、ディズニーや日本のアニメを借りてきてくれた。やがて「名探偵コナン」「NARUTO-ナルト-」など日本の少年漫画に夢中になった。

 人気漫…

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