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いざ行かん“もう一つの伊勢参り” コース再編「西国三十三所観音霊場」に観光客急増

木造隆誠住職(左)の説明を聞いて「龍さん、わたしに幸せを運んでね」などと言いながら本堂床の「龍」を撮影する女性参拝者ら=三重県伊勢市楠部町の松尾観音寺で2019年12月2日午後0時、尾崎稔裕撮影

 平安時代前期から約1200年の歴史を持つ「伊勢西国三十三所観音霊場」の巡礼が「もう一つのお伊勢参り」として人気を集めている。寺社の統廃合などによって途絶えかけた巡礼コースを再編成したことに加え、神社仏閣の印影を集める「御朱印ブーム」の影響も相まって、ここ数年は、伊勢神宮を訪れる参拝者や観光客が、お出かけコースに組み入れる“オプション参拝”が急増しているという。

 信仰対象の神社仏閣などの「霊場」をたどる巡礼コースは全国各地にあり、伊勢西国三十三所観音霊場も、その一つ。9世紀に書かれた「伊勢三十三所巡拝記」が残っている。だが、10世紀を超える間に寺の統廃合や住職の代替わりなどによって巡礼コースが途切れることもあって、過去にも再編成が行われてきた。

 平成に入ってからは構成寺院の住職らから「先人たちが守り続けてきた由緒ある霊場巡礼を途絶えさせてはいけない」との声が上がり、2006年には3年以上をかけて再編成コースをまとめた。各寺院の所在地や縁起などを記したパンフレットも作製した。

 その後もインターネットにホームページの開設や、各神社で共通の「公式御朱印帳」を販売するなど新たな取り組みを始めている。また、新元号の令和を機に、霊場巡礼を地域資源と位置づけて観光会社による霊場巡りのバスツアーもスタートした。

 現在の巡礼コースの寺社は「三十三所」と銘打っているが、番号のついていない「番外」と呼ばれる寺社などを含めて39寺院で構成される。これらの寺院で作る霊場会の事務局は「すべての観音様を順番にお参りすること自体に意味を見つけるのではなく、その行程と時間で、人との触れ合いを…

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