秋サケ、記録的不漁 岩手沿岸、漁獲量前年比18% 海水温高く戻ってこない?

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鮮魚店に並ぶサケ=岩手県宮古市五月町の宮古市漁菜市場で2019年12月13日午後0時29分、藤井朋子撮影
鮮魚店に並ぶサケ=岩手県宮古市五月町の宮古市漁菜市場で2019年12月13日午後0時29分、藤井朋子撮影

 岩手県内の秋サケ漁が記録的な不漁に苦しんでいる。11月末までの漁獲量は、昨年の同じ時期と比べて2割程度しかない。漁獲量は年々減少傾向にあるが、今年は特に落ち込みが目立つ。海洋環境の変化による海水温の上昇などが要因とみられ、今後も厳しい状況が続きそうだ。

 県内の秋サケ漁は、主に9月から翌年1月末まで続く。県漁獲速報によると、11月末時点の漁獲量は1090トンで、前年同期比の18・7%だった。魚市場別では、久慈が284トン(前年同期比26・9%)、宮古94トン(同11%)、釜石26トン(同8・1%)、大槌6トン(4・5%)で、沿岸南部が特に深刻な状況だ。1996年度に7万3526トンの漁獲量を誇ったが、その後は減少傾向が続く。2017年度は7289トンと、10分の1にまで減った。

 なぜ秋サケ漁の漁獲量は減っているのか。県によると、一因に海水温の変化が考えられる。サケは生まれてから3~5年後に、放流された川に戻る。人の手によって採卵・授精された後、ふ化場で育つ。春、稚魚は放流されるが、体が小さいため、1カ月ほど沿岸近くでプランクトンを食べ、体力をつけてから北上する。

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