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京都・読書之森

共に生き、共に育つ /京都

 <活字を楽しむ>

 (徳田茂著 ミネルヴァ書房、2000円(税抜き))

 著者は、石川県の障害児通園施設「ひまわり教室」の創設者である。半世紀近く、障害児保育の現場から社会の壁を無くす実践活動を続けている。出会って一番驚いたのは、まず一切の「権威」「専門」を疑う姿勢だった。子どもたちと向かい合い、「体全体を通しての理解」を何よりも大切にする人だった。差別や偏見にある本質を見抜き、「本当の豊かさとは何か」を追求してきた実践記録だ。

 著者と出会ったのは、1980年に初任地・金沢支局(当時)に赴任して間もなくのころだった。松任市(現白山市)が「財政難」を理由に重度障害児の保育拒否方針を打ち出し、著者や保護者たちが反対運動に立ち上がったことを取材し、記事化した。市は方針を撤回した。以来、毎月発行の「ひまわり教室だより」の読者になった。

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