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余録

「ロシアと米国が核戦争を起こすのが心配です…

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 「ロシアと米国が核戦争を起こすのが心配です。戦争に賛成ですか、反対ですか」。冷戦のただ中、ソ連の書記長に手紙を書いた10歳の米国人少女はソ連に招待され、「平和の使者」として有名になった。サマンサ・スミスさんだ▲米タイム誌の「今年の人」に選ばれたグレタ・トゥーンベリさんはよくスミスさんと比較される。10代で環境や平和という世界的課題に影響を及ぼすようになった共通項ゆえだが、「プロパガンダに利用される少女」といった批判もある▲スミスさんの時代には批判はあまり表に出なかった。1985年夏、飛行機事故で13歳の若さで死去した際には当時のレーガン米大統領やゴルバチョフ・ソ連書記長も追悼文を寄せた。一方、トゥーンベリさんにはトランプ米大統領やプーチン露大統領まで批判的なコメントを出している▲SNSの時代。世界の首脳たちも懸念するほど若者たちの発信力が高くなっているということかもしれない。多くの10代の若者たちがネットを利用し、行動を起こすようにもなっている▲インドネシアでは10代の姉妹がバリの海をきれいにしようと動画を作ってプラスチック袋追放運動に立ち上がり、禁止を勝ち取った。香港では制服にマスク姿の中高生たちが民主的な政治を求めるデモに加わった▲スミスさんは「ロシアの人たちも平和を求めている」と訴え、共感を得た。平和、環境の行方は若者に重くのしかかる。過去に責任を持つ大人の側こそ若者の声に真剣に耳を傾けたい。

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