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第2回全国高校eスポーツ選手権決勝大会 東京・恵比寿で28、29日開催 熱狂渦巻く舞台へ

前回大会のリーグ・オブ・レジェンド部門で優勝し、トロフィーを手に喜ぶ東京学芸大付属国際中等教育のメンバーら=千葉市の幕張メッセで3月24日

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仲間と「非日常」世界変わる経験

 コンピューターゲームの腕前を競うeスポーツ。競技人口は世界で1億人以上とも言われ、日本でも人気が高まっている。ゲーム関連企業だけでなく、多くの企業や団体が注目するeスポーツにかける若者たちの姿を紹介する。

前回V・学芸大国際

優勝を果たした前回大会のTシャツを手に笑顔を見せる学芸大国際の当時のメンバー

 高校生のeスポーツ日本一を決める「全国高校eスポーツ選手権」(毎日新聞社、サードウェーブ主催)の決勝大会が12月28日から2日間、東京・EBiS303で開催される。競技はロケットリーグとリーグ・オブ・レジェンド(LoL)の2部門。昨年の第1回大会でLoL部門を制した東京学芸大付属国際中等教育(以下、学芸大国際)の選手たちに大会の魅力や思い出を聞いた。

 今年3月、93チームが参加したLoL部門の初代高校王者に輝いたのは学芸大国際だった。現在、在学生はプロチームに所属する3年・後閑敬斗(Flaw)ら数人のみ。選手たちの多くは卒業し、大学生となっている。

 大会出場を決めたのは昨年の夏休み明け。当時2年生で抜きんでて強かった後閑を中心に、3年生のグループが合流する形でチームが結成された。合同練習は月に2、3回。約3時間のプレーでポイントを確認して、また個別練習という繰り返しで準備を重ねた。

 大学受験の勉強との両立は全員で共有する前提だった。大学生になった現在も毎日プレーする中島健人(いーヴぁい)は「競技も勉強も、いいメリハリをつけて取り組めました」と振り返る。昨年12月、大学入試センター試験の1カ月前にあった予選を突破。年が明けて3月に幕張メッセであった決勝には、入試・卒業式も無事に終えて出場した。高校生ラストシーズンを全力で駆け抜けた。

 大会での経験を通じ、選手たちは確かな成長の足跡を刻む。大学で簿記の勉強に没頭する羽豆直人(harentti)は“公式戦の全国制覇”に意義を見いだす。「自分にとっては大きな実績。チャンスに挑めば何かを成し遂げられると知りました」。メディアアートを専攻する上倉隼(mochi)は、プロムナード(フォーマルな校内舞踏会)で同級生たちから称賛を浴びたことが印象的だった。「周囲の世界はこういうふうに変わることがあるんだと実感しました」。eスポーツは、非日常の景色を見せてくれた。

 今年の第2回大会に、学芸大国際は出場しない。通常の部活動とは違うチームだから、第1回王者たちの絆は特別なものとなる。中島は真っすぐな瞳で言った。「僕たちは普通の同級生よりもずっと仲良くなれたし、今もLoLでつながっています」。プロチームで世界のトップレベルに挑んでいる後閑は――。いま思うのは、高校生という枠組みだからこそ得られたeスポーツのまた別の魅力だ。

 「学校の仲間と全国大会で優勝できたことが一番うれしかったです。今年も、出場する全国全ての選手たちに頑張ってほしいですね」

初の決勝、狙うはV LoL出場 クラーク記念国際秋葉原

大会協賛社からのプレゼントを持ってポーズを決めるクラーク記念国際秋葉原の選手ら

 LоL部門決勝に初出場のクラーク記念国際秋葉原。前回大会では3回戦で敗退し、その後プロeスポーツチームRascal JesterのYuki元選手のコーチングで実力を蓄えた。

 出場するのはeスポーツ専攻の選抜チーム。チーム名「Yuki飯食べ隊」は、コーチの手料理がおいしいことから、リスペクトを込めて付けられている。

 キャプテンの大村尚(Funahwi)は「予選は余裕をもって戦えた。優勝してコーチのうまいご飯を食べたいと思います」と自信満々。大村と同じ2年生の山田捷斗(ponkotu23)は「大村君と一緒に優勝して、彼が感激して泣くところを見たい」と言い、チームの仲がよいところを見せる。

 決勝に残った4校の中で「たぶん一番攻撃的なチーム」と大村は自認する。プロが使うような戦術を研究し、練習を重ねたという。1年生の田中勇輝(Nanabito)はずばり「(沖縄の)N高に勝ちたい」とライバル視する強豪の名を挙げた。

 話を聞いたメンバーの全員がプロゲーマーを目指しており、当然、日本のeスポーツの行方に関心が高い。山田は「いいイメージをたくさん付けていって発展してほしい。僕たちの下の世代がどんどん将来の夢としてゲーマーを希望できる環境になってほしい」と願う。

 1年生の鬼島至雄(siroshi15)は、「サッカーだって野球だって、子どもたちが憧れるようになるのは、うまい選手のスーパープレーを見たときでしょう。僕らも、下の世代を魅了するようなプレーを大会で見せていきたい」と頼もしいコメントをくれた。

応援サポーターに「22/7」

応援サポーターに就任した22/7

 22/7(ナナブンノニジュウニ)は秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだアイドルプロジェクト。ファンの間では「ナナニジ」の愛称で親しまれている。今回その「ナナニジ」が全国高校eスポーツ選手権の応援サポーターに就任した。28日は海乃るり、倉岡水巴、高辻麗が、29日は白沢かなえ、帆風千春、宮瀬玲奈が決勝大会の応援に駆けつける。

大会ソング「ナミタチヌ」

 大会応援ソングは昨年に引き続き、「ナミタチヌ」。大阪発の“青春文学ロックバンド”「バーンアウトシンドロームズ」が歌う。日本語の響き、美しさを大切にした文学的な歌詞やボーカル、その世界を彩る緻密に計算されたアレンジ――。スリーピースの限界に常に挑戦するバンドだ。

 メンバーはギター&ボーカルの熊谷和海、ベース&コーラスの石川大裕、ドラム&コーラスの広瀬拓哉の3人。今回も彼らの曲が大会を盛り上げてくれる。

「ウイイレ」で競う学生選手権も

盛り上がりを見せた前回大会の様子=東京都千代田区で昨年10月27日

 専門学校・大学・大学院生を対象にした大会「BS11CUP全日本eスポーツ学生選手権大会 第2回ウイニングイレブン大会」の決勝大会が、きょう行われる。タイトルは「eFootball Winning Eleven2020」(コナミデジタルエンタテインメント)で、各地区の予選を勝ち上がった12人が出場する。

 本大会は、近い将来eスポーツという文化をプレーヤーまたは別の形で支えていくであろう学生を応援するというコンセプト。予選はオンラインが主流の中、ビックカメラグループの店舗網を活用して全国各地でのオフライン予選大会も実施し、他との差別化を図っている。また、プレーヤーの本名や大学名といったパーソナリティーを明示することで、選手権大会としてのスポーツ性を向上させるとともに、一般視聴者層からの認知や理解、感情移入の契機としている。昨年は「ウイニングイレブン2019」で争われ、8人による決勝を制し拓殖大の早川純太が初代チャンピオンに輝いた。

 決勝大会は、BS11で全国無料放送局としては初のゴールデンタイム放送となる、午後7時からの生放送。公式オンデマンドサイトでは午後2時から大会終了までライブ配信される。


225チームが参戦

全国高校eスポーツ選手権大会エンブレム

 eスポーツの高校日本一を競う全国高校eスポーツ選手権の決勝大会を今月末に開催いたします。採用する種目は3対3で対戦するサッカーゲーム「ロケットリーグ」、5対5で互いの陣地を取り合う「リーグ・オブ・レジェンド」の2部門で実施。全国から225チームがエントリーし、各部門の予選を勝ち抜いた合計8チームが優勝を目指します。

全国高校eスポーツ選手権 決勝大会概要

<日程>ロケットリーグ部門=12月28日(土)10時半開場、11時開始(16時15分終了予定)、リーグ・オブ・レジェンド部門=12月29日(日)10時15分開場、11時開始(18時半終了予定)

<会場>EBiS303(東京都渋谷区恵比寿1の20の8)

<出場チーム>ロケットリーグ部門=鹿島(佐賀)、N高(沖縄)、鶴崎工業(大分)、釧路高専(北海道)、リーグ・オブ・レジェンド部門=クラーク記念国際 秋葉原(東京)、豊田工業(愛知)、N高(沖縄)、横浜市立南(神奈川)

<観戦申し込み>大会公式サイト(https://www.ajhs−esports.jp)で受け付けています。入場無料。

<主催>毎日新聞社、サードウェーブ

<後援>一般社団法人全国高等学校eスポーツ連盟

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