メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

藤原帰一の映画愛

家族を想うとき ケン・ローチの新作 最も妥協のない作品

 豊かなはずの先進社会において所得の格差が拡大しているという報告が相次いで行われています。今回イギリスで行われた選挙でも、労働党の党首ジェレミー・コービンはイギリス社会における富の不平等を繰り返し告発しました。

 貧しき人々を映画で捉えることにおいて、ケン・ローチ監督ほど適任の人を考えることはできません。移民や労働者の暮らしに焦点を置いて、イギリス社会の不公正を告発し続けてきたからです。なかでもよく知られるのはアイルランド問題についての「麦の穂をゆらす風」ですが、不法移民を働かせるシングルマザーを主人公として移民問題を捉えた「この自由な世界で」もいい作品。近ごろは絶好調でして、カンヌ映画祭では「わたしは、ダニエル・ブレイク」が「麦の穂をゆらす風」に続いて2度目のパルムドールを受賞しています。

 この「家族を想(おも)うとき」はそのケン・ローチの新作。やはり経済的に圧迫された家族を描いています…

この記事は有料記事です。

残り1257文字(全文1656文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 女性専用車両「男性の目がないから…」TV番組炎上 「痴漢こそ問題視すべきだ」声も

  2. 岐阜・中3いじめ転落死 同級生3人を強要容疑で書類送検 岐阜県警

  3. 岐阜中3自殺 市教委いじめ認め謝罪「寄り添えていなかった」

  4. 「金払う、サンドバッグ、土下座--から選択」いじめ34件を認定 岐阜の中3転落死

  5. 奈良で不明の女子高生保護、誘拐容疑で姉ら男女3人を逮捕

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです