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悼む

グラフィックデザイナー・勝井三雄さん=8月12日死去・87歳

=2009年、木葉健二撮影

 「デザイナーは自分にしか発見できないことを常に求めている」。日本グラフィックデザイナー協会会長に就任した2009年、そう語った。あくなき好奇心と研究者のような探求心が時代精神を先取りする創造の原動力だった。

 東京に生まれ、東京教育大(現筑波大)でデザインを学んだ。味の素に勤務し、自主制作したポスター作品が登竜門の日宣美賞を獲得。独立後は東京五輪(1964年)や大阪万博(70年)、つくば科学博(85年)など国家的イベントに次々と関わり、65年の伝説的なグラフィック展「ペルソナ展」にも参加した。日本のデザインの独自性が世界に認知され始めた時代から先頭集団を走った。

 科学とデザインの融合を目指し、いち早く80年代初めにコンピューターグラフィックスを制作に取り入れた。きらめくプリズムを思わせる幾何学的造形、幻想的な色のグラデーション。未来が匂い立つ先端的表現は、印刷会社に通い詰めて習得した高度な製版技術に裏打ちされていた。

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