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この国はどこへ これだけは言いたい 東京女子大名誉教授・芝健介さん・72歳 「ナチスの歴史」にこそ学べ

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=内藤絵美撮影
=内藤絵美撮影

 東京・恵比寿の街並みは、クリスマス前の華やぎに包まれている。だが一角にある研究室には重い空気が流れているように思えた。ドイツ現代史(ナチス研究)が専門の芝健介・東京女子大名誉教授(72)は「桜を見る会」を巡る安倍晋三首相の対応を「ご都合主義ではないでしょうか」として、こう評した。「都合の悪いものはなかったことに。そんななりふり構わない政権、それを守ろうとする永田町や霞が関の現状がまるで1930年代のドイツの民主主義衰退の過程と重なってみえます」

 芝さんは、ナチスの人権弾圧に抵抗したミュンヘン大学の学生らによる「白バラ」運動(40年代)のビラの一節をかみしめる。<ナチズム運動は、その最初の萌芽(ほうが)から国民同胞を欺くことを必須としていた。すでに当時から、いちばん芯の部分が腐敗していて、たえざるうそによってしか生き延び得ない存在だった>。刺激的な対比だ。「国民は『桜を見る会』の疑惑が報じられる度、安倍政権に『だまされた』と感じている。招…

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