主役は音楽、私は黒衣 びわ湖ホール「指環」演出、ミヒャエル・ハンペ 来春完結

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びわ湖ホールで「ニーベルングの指環」の演出を手がけるミヒャエル・ハンペ=東京都中央区で、山下浩一撮影
びわ湖ホールで「ニーベルングの指環」の演出を手がけるミヒャエル・ハンペ=東京都中央区で、山下浩一撮影

 歌手、指揮者、オーケストラ、演出家。オペラは広範な分野の人材を集めて創造する総合芸術だ。世に出て1世紀以上を経た作品がレパートリーの大半を占める中、近年は時代設定を近現代に変更して社会問題を描き出す「読み替え演出」が常態化している。名指揮者カラヤンにも起用されるなど、ヨーロッパで数多くの舞台に携わった演出家ミヒャエル・ハンペ(84)が毎日新聞のインタビューに応じ、現代の潮流に異を唱えた。オペラの主役は誰なのか?【濱弘明】

 ハンペはびわ湖ホール(大津市)で2017年から続くワーグナーの4部作「ニーベルングの指環(ゆびわ)」(リング)を演出し、来年3月の「神々の黄昏(たそがれ)」で終幕を迎える。コンピューターグラフィックス(CG)を駆使して馬が空を駆けるなど、作曲時には不可能だったスペクタクル性を実現しつつ、台本に忠実な再現に徹している。これに対して、「読み替え」の潮流を象徴する事件の一つがワーグナーの総本山・バイロ…

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