メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「袴田事件」とローマ教皇

ミサ招待の背景/中 動かぬ再審請求に焦り 支援者らバチカンに望み /静岡

東京高裁で再審開始決定が取り消される1カ月前、日課の街歩きの途中で、座って何かをつぶやく袴田巌さん=静岡県浜松市で2018年5月10日

 1980年に強盗殺人罪などで死刑判決が確定し、東京拘置所で死刑執行を待つ日々の中、袴田巌元被告(83)の精神は次第に不安定になっていった。達筆で語彙(ごい)が豊富だった手紙は字が乱れるようになり、90年代に入ると姉秀子さん(86)の面会も拒むようになった。

 弁護団は81年、第1次再審請求に乗り出した。犯行現場のみそ製造会社のみそだるの中から見つかった犯行時の着衣とされるズボンが、袴田さんのサイズに合わない――などと主張したが、2008年に最高裁で再審を認めない決定が確定した。

 しかし、静岡地裁は14年3月、第2次再審請求に対して正反対の結論を導く。弁護側のDNA型鑑定の結果などから、犯行時の着衣とされる衣類を「捜査機関によって捏造(ねつぞう)された疑いが相当程度ある」と指摘。身柄拘束が続いている状態について「耐え難いほど正義に反する」として死刑と拘置の執行を停止し、袴田さんは48年ぶりに釈放された。

この記事は有料記事です。

残り470文字(全文876文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 未明、児相が女児を門前払い 窓口職員「警察に相談を」 神戸

  2. 「中国・武漢で亜硫酸ガスが大量発生 1万4000人の遺体を焼却」という情報は本当か

  3. 「参加費返して」「やっと当たったのに…」 東京マラソン 一般参加者とりやめ、返金せず

  4. 水説 怒れる検事長OB=古賀攻

  5. 「まさか栃木で」小6女児保護、大阪の住民ら驚き「よく頑張った」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです