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キズとカタチの総合医

治しにくいキズでも=桜井裕之・東京女子医科大学形成外科教授

 手術用顕微鏡の下で繊細な手術を行うマイクロサージャリーにより、肉眼ではつなぐことが難しい細い血管の吻合(ふんごう)が安全に行えるようになったことを前回お話ししました。この微小血管吻合技術の導入は、キズを治す治療においても大きな進歩につながりました。

 皮膚が大きく削られてしまったキズでは、皮膚の移植が必要です。皮膚が無くなった部分に、別の場所から皮膚だけを薄く採ってきて張り付ける「植皮術」という皮膚移植が一般的な方法です。最初は移植された皮膚に血が通っていませんが、キズの面に4~5日以上密着させれば、移植皮膚へ少しずつ血液が供給されるようになり、生着させることができるのです。

 ただし、植皮術はキズの面が血流の良い組織で覆われていなければなりません。骨やけんなどは血流の乏しい組織なので、直接植皮術はできません。細菌汚染がある部分では、血流がない状態での皮膚は感染により壊死(えし)してしまいます。さらに、凸凹のあるキズの面には、安定して皮膚を密着させるのは困難です。

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