医療機関に手話通訳を 常駐少なく聴覚障害者の意思疎通に壁 国の支援、乏しいまま
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聴覚に障害がある人が、医療機関の受診に苦労している。手話ができる医療関係者は少なく、家族に通訳を頼むか筆談で会話するかしても、医師に症状をうまく伝えられなかったり、詳しい説明を受けられなかったりする。受診をためらい病気が悪化することにもなりかねず、関係者は手話通訳の常駐を希望するが、国の支援は乏しい。【谷本仁美、佐久間琴弓】
視覚障害者や聴覚障害者が学ぶ筑波技術大(茨城県つくば市)の大杉豊教授(手話言語学)は、自身もろう者。2016年に東京都内の病院で手術を受けた時、麻酔から覚めると利き手の右手に点滴の針が刺さり、指を動かしにくいことに気づいた。
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