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宇野昌磨「求めていた環境」新コーチも4回転も決まった いざ全日本へ

公式練習に臨む宇野昌磨=東京・国立代々木競技場で2019年12月18日、佐々木順一撮影

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 フィギュアスケート男子の宇野昌磨(22)=トヨタ自動車=に、明るさが戻った。今季序盤は不調にあえいだが、着実に復調。18日に行われた全日本選手権(東京・国立代々木競技場)の公式練習では高難度の4回転ジャンプも着氷し、「やっと通常に戻れた」と笑顔をはじけさせた。

 30分間の公式練習では、前半は氷の感触を確かめるようにゆったりと滑るだけで、曲をかけた時もジャンプ、スピンなどは入れなかった。しかし体が温まってくると、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や、トーループ、サルコウ、フリップ、ループと多彩な4回転ジャンプに挑戦。最後に4回転ループをしっかり降りて締めた。

 直後に行われた報道陣の取材では、質問に答えながら何度も笑顔を見せた。「どういう試合になるのか、自分のこと以外も含めて想像がつかない。目の前の試合を頑張ります」。4連覇が懸かる大会だが、気負うこともなく集中している。

 3月の世界選手権で4位にとどまりメダルを逃した後、6月にはフィギュアを始めた5歳の時から指導を受けてきた山田満知子、樋口美穂子両コーチの下を離れると発表。新たなコーチを探す意向だったが、決まらないまま今季を迎えた。しかし11月上旬のグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯で、ショートプログラム(SP)、フリーともジャンプの転倒が相次ぎ、まさかの8位と惨敗。フリーの得点を待つ席「キス・アンド・クライ」では一人寂しく座り、涙を流した。

 その後、スイスに行って2006年トリノ五輪男子銀メダルのステファン・ランビエル氏の指導を受け、同氏に師事する島田高志郎(木下グループ)らと一緒に練習。滑りと気持ちの両面で調子を取り戻した。11月中旬のGPシリーズ第5戦ロシア杯は4位。「やっと今季がスタートできた」という実感をつかんでいた。

 18日の公式練習でもランビエル氏から細かいエッジの動きなど助言を受けた。練習後には「どこまで言っていいかわかりませんが」と言葉を濁しながら「たぶんステファンの所にお邪魔する」と正式に師事する意向を明かし、「言っちゃった」とおどけた。新たにたどり着いた拠点には、「厳しいし、やることはやるけど、優しさがある。求めていた環境」と充実感を感じている。

 今大会の演技には、4回転はトーループとフリップのみを入れる予定で、サルコウとループは跳ばない。それでも練習しているのは「来季にやれるように、という思いで今から取り組んでいる」からだ。先々の進歩を思い描きながら滑る姿は、楽しそうにも見える。トンネルを抜けた宇野がどんな良さを披露するか。20日のSPで始まる戦いが注目される。【石井朗生】

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