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美術 なおざりにされた文化政策の“原点”

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「表現の不自由展・その後」中止を受け、シンポジウムや抗議集会も行われた=東京都文京区で
「表現の不自由展・その後」中止を受け、シンポジウムや抗議集会も行われた=東京都文京区で

 (文化芸術は)人々の心のつながりや相互に理解し尊重し合う土壌を提供し、多様性を受け入れることができる心豊かな社会を形成する――。

 そう前文でうたう「文化芸術基本法」が2017年に施行された。文化芸術振興基本法を改正し文化芸術を観光や教育とつなぐ必要性を打ち出す一方、初めて「表現の自由の重要性を深く認識」と明記した点も特筆される。「文化芸術立国」を目指す国の“原点”となる理念を示したはずだが現実はどう推移したか。

 今年8月、愛知の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で企画展「表現の不自由展・その後」が開幕わずか3日で中止された。慰安婦から着想した少女像や昭和天皇の肖像を用いた作品を問題視する政治家の発言が続き、抗議電話が殺到。放火を示唆する脅迫文まで届き、鑑賞者らの安全が確保できなくなった。

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