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「袴田事件」とローマ教皇

ミサ招待の背景/下 死刑囚の現実伝える 再収監の不安尽きず /静岡

ミサ終了後、弁護士会館で記者会見する袴田巌さん(左から2人目)や西嶋勝彦弁護団長(中央)ら=東京都千代田区で11月25日

 フランシスコ・ローマ教皇は2016年2月に「『殺してはならない』は絶対的な価値を持っており、無実の人にも、有罪の者にもあてはまる」と死刑に反対する立場を示した。昨年8月には、カテキズム(教理の手引)の死刑の項が「場合によっては排除されない」から「容認できない」と改定された。

 こうした中、死刑廃止を掲げる日本弁護士連合会の担当者が、バチカンに渡航。袴田巌元被告(83)と教皇の面会実現を目指して弁護団が作成した手紙を、日弁連会長の親書とともにバチカン側に渡したという。一方、袴田さんの姉秀子さん(86)や支援者は、死刑制度に反対するキリスト教団体「聖エジディオ共同体」(本部・ローマ)を通し、別ルートで面会実現に向けて働きかけていた。

 「理不尽な判決(へ)の怒り、失望、恐れから、精神に異常をきたしています。48年間収監され、ひどい人権侵害です。私は死刑制度に反対です。法王様の廃止の活動に敬意を表します」。秀子さんは、自宅で袴田さんの無実を訴えるメッセージビデオを撮影。別事件の再審活動を続ける中でエジディオ幹部と親交を深めてきた僧侶、古川龍樹(りゅうじ)さん(59)=熊本県=にビデオを渡し、仲介を依頼した。

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