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舞台をゆく

「花の生涯」井伊直弼のお膝元 滋賀・彦根 決断と粋、輝ける先人

 明智光秀が主人公の来年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」。今から楽しみだが、光秀といい、石田三成といい、近江ゆかりの武将の評判は、主君謀殺や野心家といったイメージからか地元以外では芳しくないように思える。幕末の大老で彦根藩主の井伊直弼(なおすけ)もしかり。安政の大獄を断行した独裁者か、はたまた開国の英雄か――。舟橋聖一が「花の生涯」で描いた人物像に触れようと滋賀県彦根市を訪ねた。【山本直】

 この作品は1952~53年の毎日新聞の連載小説で、NHK大河第1作をはじめドラマ化もされた。描かれた直弼は居合や茶道に通じた器の大きい人物。地元では家督を継ぐ際に先代が残した15万両を領民に分配、江戸では米国に修好通商条約締結を迫られて右往左往する幕府を引っ張り開国へと導く。

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