メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ニューイヤー駅伝・注目選手

トヨタ自動車・服部勇馬 東京五輪マラソン代表が狙う初の駅伝日本一

MGCのフィニッシュ直前、両手を広げて喜びを表現した服部勇馬=東京都港区で2019年9月15日、久保玲撮影

[PR]

 「ニューイヤー駅伝inぐんま 第64回全日本実業団対抗駅伝競走大会」(日本実業団陸上競技連合主催、毎日新聞社・TBSテレビ・群馬県共催)が来年元日、群馬県で開催される。駅伝日本一を目指し、新春の上州路を駆け抜ける注目選手を紹介する。(年齢はレース当日現在)

服部勇馬(26)=トヨタ自動車

 2019年9月15日。東京五輪マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で2時間11分36秒の2位に入り、五輪代表の切符をつかんだ。「4強」と言われた前評判通りの力を発揮。勝負の年となる20年最初のレースは、チームの4年ぶりの王座奪還が懸かる全日本大会となる。

初の実業団駅伝日本一への意気込みを語る服部勇馬=愛知県田原市で2019年11月8日、兵藤公治撮影

 「駅伝らしく最初から攻めたレースをしたい。それが五輪につながる。トヨタは優勝できるチームだと思って入社して、一回も優勝がないのはすごく悔しい。今年こそはという思いはある」。自身初の「実業団駅伝日本一」に懸けている。

 新潟県十日町市出身で、中学時代からスピードランナーとして全国レベルのレースで戦ってきた。強豪の仙台育英高(宮城)を経て12年に進んだ東洋大でも、箱根駅伝の「花の2区」で2年連続区間賞に輝くなど将来を嘱望された。入学当初は箱根駅伝出場が目標だったが、それも1年時で達成。2年時からはマラソンへの意識が大きくなった。

 初マラソンは大学4年時に挑んだ16年2月の東京マラソン。後半に日本勢トップに立ってリオ五輪代表に近づいたが、最後に失速した。その年の春、実業団の強豪・トヨタ自動車に入社。2回目のマラソンとなった翌年2月の東京マラソンは2時間9分46秒と「サブテン(2時間10分切り)」を達成したが、同じく終盤で遅れた。

 立ちはだかる42・195キロの大きな壁。乗り越えたきっかけは、3回目のマラソンとなった18年5月のプラハ・マラソンだった。それまでは「駅伝の延長線上にマラソンがあるという考え方だった。ある程度スピードを出し、それに加えて距離走とかをやる。駅伝主導で付け足しに距離走、マラソンみたいな感じだった」と振り返る。プラハのレース前は「持久力が足りない」と指摘してきたトヨタ自動車の佐藤敏信監督のアドバイスを受け入れた。

東京五輪代表への道のり

全日本実業団対抗駅伝の予選を兼ねた中部実業団対抗駅伝で、沿道の声援に応えるトヨタ自動車の服部勇馬=愛知県田原市で2019年11月17日、兵藤公治撮影

 「自分が嫌いな練習をとにかくやった」。ゆっくり長く走る練習や距離走の回数を増やした。「スタミナ強化、基礎体力をつける意味で幹を太くした。太くして太くして、崩れにくくなった」。プラハは2時間10分26秒だったが、終盤の大失速はなかった。

 次のマラソンとなった18年12月の福岡国際マラソン前は「結果がまた出なかったらどうしよう。(失敗したら)次はどう取り組んでいいかが、もう分からないんじゃないか」と不安にかられたという。それでもプラハでの経験を生かし、2時間7分27秒の自己ベストをマーク。日本選手として14年ぶりとなる優勝を果たし、MGC出場権も獲得した。「自分が自分の体を一番分かっていなければいけないが、分かり過ぎると過信してしまって絶対いけないなと、監督と走ってきて思った」。師弟の方向性がかみ合い、東京五輪代表への道につながった。

 トヨタ自動車は全日本大会で15、16年と連覇を成し遂げたが、ここ3年は優勝候補に挙げられながら旭化成に優勝を許し、前回は3位。16年春に入社した服部にとって「実業団駅伝日本一」は獲得していないタイトルの一つだ。トヨタ自動車の社員として「マラソンは個人競技なので、駅伝の方が会社の人にとって、すごくモチベーションも上がる。車はいろいろな人が関わって一台が作られている。駅伝と車作りの作業はすごく似ているから、なおさら(いい走りをしたいと)思う部分はある」と決意をにじませる。

 元々はサッカー少年。ボランチやサイドバック、センターバックでプレーし、「走ることができて、ボールを奪うのが得意だった」という。サッカーは今も大好きで、オランダの強豪・アヤックスのファンだ。「若手とベテランの融合がすごく上手なのが好き」。その姿は所属するトヨタ自動車にも重なるという。「若手もだいぶ育ってきて、先輩が主力として戦っている。僕がすごく好きなチームに似てきている」。26歳はチームの中堅、さらにエースとして力走を誓う。【新井隆一】

※「サンデー毎日増刊 大会公式ガイドブック」の特集記事の一部を再構成しました。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 日大ラグビー部員を大麻所持容疑で逮捕 部は無期限活動停止に

  2. 7カ月乳児が9階から転落死 母親と訪ねた大阪の市営住宅から

  3. センター試験中スマホ取り出し見つかる 「わからない問題検索しようと」 全科目成績無効

  4. 河井案里議員が登院「区切り付いたら説明したい」

  5. 神戸・須磨の建設会社で発砲か ガラス戸に穴

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです