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昭和史のかたち

再び東条英機を書く=保阪正康

指導者通し軍隊の論理解明

 今、ある試みに挑んでいる。仰々しく聞こえるかもしれないが、要は、自らの人生で事象の見方や人物についての受け止め方がどう変わったのか、あるいは変わらなかったのか、を試してみようということだ。

 具体的には、3年ほど前にある出版社から、「東条英機の評伝を書かないか」との誘いを受けた。40年も前に、この軍事指導者の実像を求めて、評伝を書いたことがある。類書が少ないためか、あるいはカツ夫人など東条周辺の人たちに取材を進めたためか、今も読まれている。私にとって、物書きとしてスタートした時期の作品だけに、愛着もある。それに、私の取材した関係者(例えば秘書官の赤松貞雄や広橋真光、陸軍省の将校、参謀本部の参謀など)の全てが故人となっているので、彼らの証言それ自体が貴重だとも言えるように思う。

 こうした人物たちを取材し、証言を取り、各種の資料や文書を読み合わせて評伝を書いていたとき、私は30代後半から40代にかけての、ちょうど壮年期に入るころであった。

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