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重症心身障害とともに~15人の学び舎から

/下 学校に通って訪れた変化 「感情表現」に新たな希望

笑顔を見せる小学2年の頃の李清晄さん=徐慶禧さん提供

 変化はすぐに表れた。四国朝鮮初中級学校(松山市南斎院町)に通う重症心身障害の小学5年、李清晄(リチョンファン)さん(11)=松山市=の母徐慶禧(ソキョンヒ)さん(38)はあの瞬間を今もはっきりと覚えている。

 小学1年の頃、教室で児童が輪になり、担任がチョンファンの手を握りながら話をしていた時だった。「笑ってる! かわいい」。チョンファンの笑顔を初めて見た同級生たちがはしゃいだ。隣にいた慶禧さんも驚いた。チョンファンは障害の影響で感情表現をすることがなく、母の自分でさえ初めて見る笑顔だった。発作で顔が引きつり、笑ったように見える時はあったが、この時は確かに口角が上がった。「笑顔を見られるなんて、夢にも思わなかった」。こぼれそうになる涙をぐっとこらえた。

 「偶然かもしれない」と信じられない気持ちもあった。医師にも薬を変えたのかなど確認したが、薬の影響ではないようだった。その後も何度か笑顔を見たことで、感情表現しているんだと徐々に確信に変わっていった。

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